症例9:胃腸虚弱、動悸、気分不快、首・肩・背中のこり、体力減退

患者 44歳 男性 会社員 八王子市

主訴と併発症状(胃腸虚弱、緊張しやすく興奮しがち、首・肩・背中のこり、心窩部の動悸、体力がない)

10年ほど前から胃腸虚弱で悩みはじめ、病院で検査をしても異常は特にないと診断されました。

みずおち(心窩部)や下腹部に動機や圧迫感があり、首から肩、背中全体にこりがあるように感じます。

最近は体力も落ちてきたようで、疲れやすく、仕事をしていても緊張してイライラすることが多くなりました。

2年前から胃腸を整える漢方薬を服用していますが、あまり改善がみられません。

自律神経の所見メインデータ

自律神経の所見メインデータ

経絡(ツボの流れ)ごとの自律神経を測定してみると、予想どおり平均値(ミドリ線)の数値が低く、基礎代謝、基礎体力、免疫力が低下している過労な状態を表していました。

 

全体的に自律神経の数値が低いので、全身的に調整することが必要ですが、患者さんの悩まれている症状に関連しそうな経絡の自律神経としては、小腸経、脾経、胃経が気になるところです。

小腸経の自律神経データからみる症状

小腸経の自律神経データからみる症状

小腸経は、腹部から心そして上肢、頸部(首)と頭へと巡る経絡(ツボの流れ)になります。

したがいまして小腸経の関連部位としては、耳、頭部、肩、上腕となります。

 

小腸経の自律神経が低い(抑制)場合の症状としては、頭痛・頭重、首の後ろのこり、下腹部の異常感、手足の冷え、まれではありますがめまい、耳鳴り、難聴を引き起こす原因ともなります。

 

患者さんの症状と合うのが、首のこり、腹部の異常感ですが、実はメンタル面では、気を使いすぎる、我慢強く内向的に考え込む。とあります。

この辺のメンタル面の限界が不調を引き起こしてる可能性も見過ごせませんね。

脾経の自律神経データからみる症状

脾経の自律神経データからみる症状

この患者さんの一番関連が深いと思われるのが脾経の自律神経症状です。

脾経の関連部位としては、膵臓、胃、脾臓で主に消化器系と、東洋医学の観点からは精神も司る(コントロール)と考えます。

 

脾経の自律神経データが低い(抑制)している場合の症状としては、胃腸虚弱、消化力の低下、便秘、吐き気、糖尿などがあり不眠の原因とも関わりがあり、易疲労(疲れやすい)原因にもなります。

また、メンタル面でいえば、取り越し苦労やストレスが溜まると食べることでストレスを解消しようとする傾向があります。

 

まさにこの患者さんの一番の悩まれる胃腸系の不調を調整するのに最も重要な経絡といえるでしょう。

 

胃経の自律神経データからみる症状

胃経の自律神経データからみる症状

胃経は脾経と関係が深い、コインの表と裏のような経絡(ツボの流れ)です。

関係する部位としては、もちろん胃ですが、脾経と同じく精神も司ります。(コントロールする)

 

今回の場合、若干胃経の自律神経データが高い(興奮)しています。

この場合の症状としては、首の後ろのこり、食欲異常、口や喉の痛みや違和感などが上げられます。

 

首の後ろのこりは、患者さんの症状と合いますが、他の身体症状はそれほどでもありません。

 

放っておけば発症する可能性はもちろんありますが、今回はメンタル面での症状が気になります。

やはりストレスに関するもので、興奮しやすく、イライラする、ストレスによる消化器系のダメージがあるように思います。

健康情報から見る症状

健康情報から見る症状

経絡の自律神経データから健康情報を見てみると、

《元気度》

基礎代謝、基礎体力(抵抗力)ともに低下しているいわゆる過労の状態です。

休養が必要な状態です。栄養を取って基礎体力を高めましょう。

 

《ストレス度》

身体的に顕著な歪みは無いようです。

ただ、適度な運動は行っていきましょう。

 

経絡別の特徴としては、

(脾経)低下:抑制↓

食べることでストレスを発散しようとする。

不眠、取り越し苦労、疲れやすい。

 

(肺経)上昇:興奮↑

心配事やもの思いで胸が一杯になっている。

ため息が出やすい。

 

(三焦経)上昇:興奮↑

気の使いすぎで頭が重い。

季節の変化に弱い。

 

以上、健康情報の一部を紹介しました。

 

東洋医学を少しでもわかっていただきたくて

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~薬に頼らない健康なからだを目指す~
自律神経専門治療院
ユナイテッド治療院 院長 市原 祐之
〒206-0031
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ターマ・サンゴ3F
電話 0120-3739-77

初めてのお越しになる方へ

17歳から潰瘍性大腸炎で苦しみ悩む生活から、生きる自信が持てました。

Q、当院に来られた時のお悩み、症状はどのようなものですか?

A、難病指定されている潰瘍性大腸炎を17歳から患っていて、腹痛・下痢は日常的でした。

来院する1年位前からは、流動食しか食べられないくらいに苦しんでいました。

 

Q、通院されて、お悩みの症状はどのようになりましたか?

A、初回の治療が終わってすぐに、胃腸が音を立てて動き出したのが分かり、悪そうな便がたくさん出ました。

 

通院する度に、胃腸が軽くなっていき、からだの疲れ、眠気、憂うつ感が無くなっていきました。

3ヶ月程通院した頃、何年かぶりに固形の便が出て思わず感動しました。

 

体調が悪くなったら何とかしてくれる所があるというのは、生きる自信につながります。

 

Q、同じような症状でお悩みの方に、メッセージをお願いします。

A、難病で苦しんでいる人も、是非来てもらいたいと思います。きっと良い方向に導いていただけると思います。

先生の人生観も共感できて、生き方の勉強になります。

大崎 愛衣様 42歳 女性 世田谷区 スタイリスト

※お客様の感想であり、効果効能を保障するものではありません。

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