わかりやすい東洋医学の陰陽論とは?

東洋医学の三大理論の1つに陰陽論があります。

 

陰陽論は、森羅万象(しんらばんしょう)、世の中のあらゆるものを陰と陽に分けて、対立する関係を表したものです。

 

人間のからだにも陰陽があって、その陰陽のバランスが崩れたときに、病気になると考えます。

 

東洋医学では、基本となる重要な考え方なんです。

あらゆるものに、陰と陽があります。

東洋医学では、人と宇宙(自然)を統一されたものと考えています。

 

その統一された世界(統一体)のなかにも、陰と陽という2つの概念(考え方)があり、対立したり、制約したりしながら存在、共存していると考えます。

 

たとえば、上と下、表と裏、昼と夜、夏と冬、明と暗、動と静、男と女など、例を挙げればきりがありません。

 

また、1日の昼と夜の変化や、1年の四季の移り変わりからもわかるように、陰と陽はお互いにバランスを取りながら変化していきます。

 

1日の場合は、真昼には陽が極まり(最高)、そこから徐々に陽の勢いが弱まっていき、真夜中には逆に陰が極まります。

そして、夜明けが近づくにつれて陰が徐々に弱くなって、再び陽の勢いが強くなっていくのです。

 

1年の四季で考えると、真夏(夏至)のときに陽が極まり、冬至のときには陰が極まるという自然界、環境面での陰陽です。

 

このように、陰と陽は勢いが最高点(極まる)と、それぞれ相対する陰と陽に転換していきます。

 

陰が弱まって、陽が強くなる間のことを、「陰消陽長」(いんしょうようちょう)といい、陽が弱まって陰が強くなる間のことを「陽消陰長」(ようしょういんちょう)というのです。聞きなれない言葉で難しいですか?

 

こういった現象は、人のからだにも深く関係があって、人のからだの様々な器官や臓器にも陰陽があって、陰と陽のバランスが健康状態に影響するという考え方を東洋医学では重要視しているのです。

陰と陽のバランスで、人の健康が保たれる

人が健康な状態でいるときというのは、からだにおける陰と陽のバランスが上手く保たれています。

 

しかし、陰陽のどちらかが強くなりすぎたり、逆に弱くなりすぎたりすると、陰陽のバランスが崩れて健康ではなくなってきます。

 

たとえば、陽が強くなる(陽盛)や陰が弱くなる(陰衰・陰虚)ときは、からだが熱っぽくなり、逆に陽が弱くなる(陽衰・陽虚)ときや、陰が強くなる(陰盛)のときは、からだが冷えて、その状態がつづくと病気になりやすくなります。

 

人には本来、陰と陽のバランスを自然に回復する機能や能力が備わっています。

 

夏になれば、からだの内部の陽が強くなりますから、汗を出して陽を下げるようにします。

冬には汗を出す器官の汗腺を閉じて陽が逃げないように、弱くならないように調節します。

 

そうです。この陰陽のバランスを保つ機能は、自律神経のはたらきと同じです。

 

自律神経も交感神経と副交感神経という2つの神経からからだをコントロールしています。

 

いってしまえば、交感神経が陽で副交感神経が陰ですね。

 

こういった、陰陽のバランス、交感神経と副交感神経のバランスが崩れると、からだや心にも不調をおこし、病気になって健康を損なってしますのです。

 

この、陰陽、自律神経のバランスを調整することを東洋医学はとても得意にしています。

 

それは、はりやお灸をはじめとして、経穴(ツボ)や経絡(ツボの流れ)を利用して効果的に行ってきた長い歴史が証明しています。

 

東洋医学の陰陽論は、現代医学で人に当てはめれば、自律神経のはたらきと一緒なんだとお分かりいただけたでしょうか?

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