わかりやすい東洋医学の経絡の働き

経絡は、経脈・絡脈からなり、気や血の通り道となります。

 

ツボをもつ経絡の場合、ツボを刺激することで、関連する臓腑を治療することができます。

経絡の働き

経絡は体中に張り巡らされて、気や血がその中を巡っています。

 

ただし、実際には人体を解剖しても、経絡を見ることはできません。

 

その働きは、西洋医学でいう、血管、リンパ系、神経系など様々な役割と似ています。

 

経絡にはからだの縦方向を流れる太い経脈と、経脈から分かれた細い枝である絡脈があります。

 

経脈には正経十二経脈や奇経八脈などがあり、とくに経穴(ツボ)をもつ正経十二経脈や、奇経八脈のうちの督脈・任脈は鍼灸治療では、よく使われます。

 

経穴(ツボ)を刺激することで、その経脈に関連する臓腑を治療したり、調子を整えたりすることが可能になります。

 

すべての臓腑や組織、器官は気や血が巡ることで正常に機能するため、その通路となる経絡が詰まって、気や血の流れが滞ると、臓腑や器官が不調になります。

おもな経絡の種類とその働き

経絡のトラブルはツボに出ます

経絡のなかで正経十二経脈と奇経八脈の督脈・任脈には経穴(ツボ)があり、経脈に関係する臓腑や器官などを体表で結んでいます。

 

経穴の「穴」といっても、体表に穴があいているわけではないですが、経穴のツボのほとんどは、筋肉と筋肉の境などの陥凹部になっています。

 

経穴(ツボ)を刺激すると、その刺激が経絡の流れを整えたり、経絡を伝わって臓腑や器官に影響を与えたりします。

 

ただ単に経絡上の一部を刺激するよりも、ツボを的確に刺激したほうが効果が高いため、鍼灸治療ではこの経穴(ツボ)を重視して治療をおこないます。

 

臓腑や器官の機能に異常が生じると、その異常が経穴(ツボ)にあらわれます。

 

経穴(ツボ)がある皮膚がザラついたり、発疹が発生したり、強い痛みがある場合などは、異常の兆候でもあります。

 

そのため、異常が生じたツボを刺激すると、経絡に停滞していた気と血が動き、再び関連する臓腑の調子が整ってくるのです。

まとめ

経絡(ツボの流れ)や経穴(ツボ)を、これまで世界中の研究者が解明しようと奮闘してきましたが、DNAが少しずつ解明されている現代科学の進歩があっても、経絡・経穴の存在は明らかになっていません。

 

ツボの流れは、神経の分布とよく似ているといわれます。まったく一緒ではないのですが、非常によく似ています。

 

また、カイロプラクティックの治療でよく用いられるTPT(トリガー・ポイント・セラピー)のトリガーポイント(関連痛の引き金点)の配置と経穴(ツボ)の配置も非常によく似ています。

 

2000年前には、顕微鏡もなく、中国大陸では儒教の影響で人の解剖は長いあいだ厳禁な行為でした。

 

そんな時代に、経験医学から経穴を見つけ、経絡を整備し、学問として後世に残されてきた功績は、人類の歴史でも最も尊い文化であり発明であると思います。

 

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