患者 57歳 女性 主婦 八王子市
主訴と併発症状(不眠、胃痛、便秘、みぞおちの張り、体重減少)
1年前にピロリ菌の除去の為に薬を飲んでから、胃が痛くなり、みぞおちが張っているようで気になり始めました。
3ヶ月ほど前に親族と親の介護の問題でトラブルになってから症状が酷くなり、夜寝れない日が多くなり、便も3~4日に一度でるような便秘が続いています。
食欲はあるのですが、食べると胃が痛くなるのが怖くてお粥ばかり食べています。
気がついてみると体重が1年前は48キロだったのが、今は35キロになってしまいました。
自律神経所見メインデータ
経絡(ツボの流れ)ごとの自律神経を測定してみると、どこが悪いという感じではなくて、全体的に平均値(ミドリ線)の数値が低く、基礎代謝、基礎体力、免疫力が低下しているとても心身ともに疲れている状態を表していました。
全体的に自律神経の数値が低いので、全身的に調整することが必要ですが、患者さんの悩まれている症状に関連しそうなストレスと消化器系の経絡の自律神経としては、心経、脾経、胃経が気になるところです。
心経の自律神経データからみる症状
心経は、腹部から心そして上肢、頸部(首)と頭へと巡る経絡(ツボの流れ)になります。
心経の関連臓器は、心臓で関連部位としては、舌、肩となります。
心経の自律神経が低い(抑制)場合の症状としては、運動時の動悸、吐き気、味覚・舌の異常の原因ともなります。
患者さんにとっては実はメンタル面の症状が気になるところで、心配事があって食欲がない、精神的な疲れがある。不安感を感じることが多いものです。
この辺のメンタル面の限界が不調を引き起こしてる可能性もあるかと思います。
脾経の自律神経データからみる症状
この患者さんは、消化器系の不調が心配なので、関連が深い脾経の自律神経症状は見逃せません。
脾経の関連部位としては、膵臓、胃、脾臓で主に消化器系と、東洋医学の観点からは精神も司る(コントロール)と考えます。
脾経の自律神経データが低い(抑制)している場合の症状としては、胃腸虚弱、消化力の低下、便秘、吐き気、糖尿などがあり不眠の原因とも関わりがあり、易疲労(疲れやすい)原因にもなります。
また、メンタル面でいえば、取り越し苦労やストレスが溜まると食べることでストレスを解消しようとする傾向があります。
まさにこの患者さんの一番の悩まれる胃腸系の不調を調整するのに最も重要な経絡といえるでしょう。
胃経の自律神経データからみる症状
胃経は脾経と関係が深い、コインの表と裏のような経絡(ツボの流れ)です。
関係する部位としては、もちろん胃ですが、脾経と同じく精神も司ります。(コントロールする)
今回の場合、若干胃経の自律神経データが低い(抑制)しています。
この場合の症状としては、便秘、胃部膨満感、食欲不振。復鳴、ゆううつ、悪夢を見る。などがあります。
患者さんの悩む、胃の痛み、みぞおちの張り、不眠、体重減少に関わりが深い経絡の自律神経と思われます。
健康情報から見る症状
経絡の自律神経データから健康情報を見てみると、
《元気度》
元気度が低下しています。
思い当たる症状が続く時は、医師に相談してください。
《ストレス度》
身体的バランスは良好です。
精神的に緊張が続いているか、心配事や悩みがありませんか?
経絡別の特徴としては、
(大腸経)上昇:興奮↑
悩みが溜まりやすい。
抑圧された気持ちを言葉で発散しずらい。
(腎経)上昇:興奮↑
気分がイライラする。周囲に気を使う。
神経過敏。落ち着かない。
(胃経)下降:抑制↓
気が落ち込んでいる。ゆううつ。
あくびがよくでる。
以上、健康情報の一部を紹介しました。
食事に関するアドバイス(食養生)
代謝機能を促進させる為には、甲状腺ホルモンが重要です。
甲状腺の働きを助けるのが、ヨードを多く含む昆布、わかめ、海苔などの海藻類です。
便秘の解消にも最適な食物です。
気分が落ち込み気味の時は、副腎の機能を高めるためにビタミンB5(パテント酸)が良いでしょう。
また、神経ビタミンといわれるB1も必要ですね。
ビタミンB12は、精神の安定と倦怠感の解消に有効です。
B12が豊富であれば、精神能力も高まります。
以上、食養生の一部を紹介しました。
東洋医学を少しでもわかっていただきたくて
東洋医学って難しくてよくわからない!!
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そんなあなたに、少しでも東洋医学を理解するのにお役に立てばと思って、「わかりやすい東洋医学」のページを作ってあります。
~薬に頼らない健康なからだを目指す~
自律神経専門治療院
ユナイテッド治療院 院長 市原 祐之
〒206-0031
東京都多摩市豊ケ丘1-61-1
ターマ・サンゴ3F
電話 0120-3739-77
更年期障害による自律神経の乱れから不眠、イライラ、めまい等がありました
Q、当院に来られた時のお悩み、症状はどのようなものですか?
A、更年期障害で自律神経が乱れたようで、不眠、めまい、気分不快(イライラ)、倦怠感、脱力感でこちらに来院しました。
Q、通院されて、お悩みの症状はどのようになりましたか?
A、ひどい時は、寝込むことが多くて家の中にこもりがちでした。
通院を続けるたびに、少しずつ体調が楽になり、自ら外出できるようになりました。
多少体調がすぐれなくても、もう寝込むようなことがなくなりました。
Q、同じような症状でお悩みの方に、メッセージをお願いします。
A、これからも、せっかく自分に合う治療院に出会えたので、からだを大切にするためにも通院させていただきます。
M.K様 多摩市在住 57歳 主婦
※お客様の感想であり、効果効能を保障するものではありません。