症例16:胃の不快感(逆流性食道炎)、不眠症(寝つきが悪い)

患者 29歳 男性 建築業 日野市

主訴と併発症状(胃の不快感、不眠症、寝つきが悪い)

子供の頃から、不眠症で悩まされています。

20歳の頃から胃が痛み、胃液が上がって来るような不快感もともなうようになりました。

 

不眠症で睡眠不足になると、胃の調子が悪くなり病院へ行って検査しましたが、特に異常はなく自律神経の問題でしょうと言われました。

自律神経所見メインデータ

自律神経メインデータ

自律神経を測定して、データを診てみると平均値(ミドリ線)は35μA~55μA程なので、それほど低い数値ではなく基礎体力、基礎代謝能力は充分ありそうな数値を示していました。

 

ただ、上半身(H1~H6)の数値と下半身(F1~F6)のバランスが非常に悪い、陰陽逆転の高ストレス状態であるのが伺えます。

特に気になる自律神経の乱れている経絡(ツボの流れ)としては、三焦経、脾経、肝経が患者さんの症状に関係しているようです。

三焦経の自律神経データからみる症状

三焦経の自律神経

三焦経は、リンパ管、泌尿、生殖、副交感神経と関係が深い経絡(ツボの流れ)です。

 

三焦経の自律神経が抑制:低下している場合の症状としては、易疲労(疲れやすい)、息苦しい、吐き気、微熱・悪寒などがあり、寒冷に順応しにくいのが特徴です。

 

患者さんの悩む症状の消化器系(食道、胃、腸など)は、副交感神経の乱れが非常に影響を受けやすい臓器なので、三焦経の調整は必要でしょう。

脾経の自律神経データからみる症状

脾経の自律神経

脾経の関連臓器は、膵臓、胃、脾臓となり、消化器系と精神をコントロールする経絡(ツボの流れ)です。

 

脾経の自律神経が興奮:上昇している場合の症状としては、胃弱、吐き気、過食、便通異常(便秘・下痢)、胃下垂、胃潰瘍型の体質・体調などとなります。

 

患者さんの主たる症状である、胃の痛み・違和感、逆流性食道炎に関係が深い経絡と言えるでしょう。

また、胃潰瘍型の体質・体調ということなので、見逃すことができない調整が必要な経絡です。

肝経の自律神経データからみる症状

肝経は、神経、睡眠と関係が深い経絡(ツボの流れ)になります。

肝経の自律神経が興奮:上昇している場合の症状としては、筋肉痛・こり(腰・肋間・頚背部)、不眠(寝不足、入眠障害)、気分不快(イライラする)などがあります。

 

この患者さんは、子供時代から睡眠に関する状況がよくありません。

それには、メンタル的な面も大いに関わっている可能性があります。何事にもイライラするような性格や神経だと、夜うまくリラックスできず、寝不足やなかなか寝付けないなどの睡眠障害を引き起こしやすいものです。

健康情報からみる症状

健康情報

健康情報のデータを診てみると、

《元気度》

代謝機能、基礎体力(抵抗体力)ともに問題ありません。

 

《ストレス度》

身体的バランスに顕著なゆがみはありません。

ただ、精神的な緊張が続いているか、心配事や悩みはありませんか?

 

F4(膀胱経)興奮:上昇↑

気を使うことが続いている。

神経が張りつめていて、過敏に反応する。

 

H4(小腸経)抑制:低下↓

気を使うことが多い。

我慢強く内向的に考え込む。

 

F2(肝経)興奮:上昇↑

不眠(寝不足、寝つきが悪い)。気分不快。

感情の爆発や、怒りっぽい傾向がある。

 

以上、健康情報の一部を紹介しました。

食事に関するアドバイス(食養生)

食養生

いつも下痢(神経性下痢)ぎみや軟便の方にじゃが芋が効果的。
じゃが芋にはデンプン質が多く含まれているほか、
リンゴの4倍ものビタミンCが多量にあります。ビタミンCは熱に弱いものですが、じゃが芋のビタミンCは熱に強い特性を持っています。またカリウムの含有量が高く、高血圧の予防にもなります。胃腸や十二指腸の働きを丈夫にし炎症を抑える優れた食品です。また、蓬(よもぎ)やにんじんにも下痢を抑える作用があります。
下痢のときには、特に子供は、脱水症状に気をつけ、殺菌力の強い番茶を飲みましょう。下痢には細菌性ものもあり、激しい下痢や発熱を伴うとき,また永く続くときには、医師の診断と治療を受けましょう。

 

肝臓の働きを強める食品として、しじみが有名です。
肝臓が弱っている人は、高タンパク,低脂肪食品をとる
ことが肝要です。タンパク質は20のアミノ酸によって
組み立てられています。そのうち8種は人体では作れないため必須アミノ酸とよばれ、食物によって摂取しなければなりません。シジミは、この必須アミノ酸をバランスよく多量に含んでいます。メチオニン,シスチンのシジミに多いアミノ酸は強肝作用が非常に優れています。
ビタミンB12も多く含み眼精疲労にも効果的です。

 

以上、食養生の一部を紹介しました。

東洋医学を少しでもわかっていただきたくて

東洋医学って難しくてよくわからない!!

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そんなあなたに、少しでも東洋医学を理解するのにお役に立てばと思って、「わかりやすい東洋医学」のページを作ってあります。

~薬に頼らない健康なからだを目指す~
自律神経専門治療院
ユナイテッド治療院 院長 市原 祐之
〒206-0031
東京都多摩市豊ケ丘1-61-1

ターマ・サンゴ3F
電話 0120-3739-77

17歳から潰瘍性大腸炎で苦しみ悩む生活から、生きる自信が持てました。

Q、当院に来られた時のお悩み、症状はどのようなものですか?

A、難病指定されている潰瘍性大腸炎を17歳から患っていて、腹痛・下痢は日常的でした。

来院する1年位前からは、流動食しか食べられないくらいに苦しんでいました。

 

Q、通院されて、お悩みの症状はどのようになりましたか?

A、初回の治療が終わってすぐに、胃腸が音を立てて動き出したのが分かり、悪そうな便がたくさん出ました。

 

通院する度に、胃腸が軽くなっていき、からだの疲れ、眠気、憂うつ感が無くなっていきました。

3ヶ月程通院した頃、何年かぶりに固形の便が出て思わず感動しました。

 

体調が悪くなったら何とかしてくれる所があるというのは、生きる自信につながります。

 

Q、同じような症状でお悩みの方に、メッセージをお願いします。

A、難病で苦しんでいる人も、是非来てもらいたいと思います。きっと良い方向に導いていただけると思います。

先生の人生観も共感できて、生き方の勉強になります。

大崎 愛衣様 42歳 女性 世田谷区 スタイリスト

※お客様の感想であり、効果効能を保障するものではありません。

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