症例20:偏頭痛、微熱、吐き気、右肩裏の痛み

患者 42歳 男性 会社員 多摩市

主訴と併発症状(偏頭痛、微熱、吐き気、右肩裏側の痛み)

偏頭痛、微熱、吐き気は来院する数ヶ月前から始まったが、頭痛はここ2週間くらいはない。

微熱は夜間になると37°くらいに上昇することが続いている。

吐き気は、頻繁ではないが月に1度ほど発症する。

 

右肩のこりや痛みは、かれこれ10年ほど前からあり、首すじから肩甲骨にかけて押すと痛むことが続いている。

 

最近になって病院へ行って、検査をしましたが特に異常はなく、対処的な薬を処方してもらうだけです。

自律神経所見メインデータ

左右の手足の測定点を使って、東洋医学の経絡(ツボの流れ)ごとの自律神経のデータを測定してみると、平均値(ミドリ線)は40~60μAで、平均値としては良い数値で、基礎的な体力、代謝能力、免疫力はあるようです。

 

気になる経絡の自律神経の乱れとしては、H1(肺経)、H2(心包経)、H5(三焦経)、F1(脾経)などでしょうか?

肺経の自律神経データからみる症状

H1(肺経)の自律神経が興奮していると、関連部位である皮膚 鼻 喉 肩 上肢に異常、不調が起きやすくなります。

 

症状としては、肩・首すじのこり、 のぼせ,汗ばみ、皮膚の異常(ただれ)、 痔、咳(喘息),息苦しい 喉(のど)の痛み,扁桃炎などになどになります。

 

患者さんの症状と合うものというと、肩・肩甲骨裏側のこり、痛み。

微熱にも関わりがありそうです。

心包経の自律神経データからみる症状

H2(心包経)の自律神経が興奮していると、関連部位である肩 胸部 上肢上腕に異常、不調が起きやすくなります。

 

症状としては、肩こり・上腕の痛み 便秘、胸部や胸下部に痛みがあるときは心臓に注意が必要です。

メンタルな面でいえば、気が休まらない。 仕事にこる。対人関係に気を使いやすい。とあり、ストレスに関係が深い症状です。

 

患者さんの症状と合うものというと、肩・肩甲骨裏側のこり、痛み。

一つの経絡ではなく、複数の経絡の不調が関わることは、よくあることです。

三焦経の自律神経データからみる症状

H5(三焦経)の自律神経が興奮していると、関連部位である耳、肩、上腕上肢、粘膜に異常、不調が起きやすくなります。

また、関連臓器としてリンパ管があるので、血液以外の水分(東洋医学でいう津液)と関わりが深い経絡です。

 

症状としては、小便や発汗の異常、 肩甲部や上肢に痛み・こり。
微熱・悪寒   粘膜の異常 まれに耳なり,難聴,めまいなどがあります。

 

患者さんの症状である微熱に関しては、三焦経の自律神経の乱れが関わりが深いようです。

脾経の自律神経データからみる症状

F1(脾経)の自律神経が抑制していると、関連臓器である消化器系、精神に異常、不調が起きやすくなります。

 

症状としては、胃腸虚弱・消化力の低下、 便秘 、吐き気、糖尿。
膝の関節・足神経の異常(痛み・だるい) 
不眠、取り越し苦労、易疲労(疲れやすい)、ストレス 
胃下垂・胃潰瘍型の体質・体調 などがあります。

 

患者さんの吐き気に関して、関連が深いと思いますが、胃腸の不調は肩こりやイライラ、不眠にも繋がるので重要な調整経絡といえます。

健康情報からみる症状

自律神経の測定データからみる健康情報としては、

《 元 気 度 》
代謝機能、基礎体力(抵抗体力)
  ともに問題ありません。
《 ストレス度 》
  身体的バランス:ストレスの状態です。

  ☆ 免疫力の低下が考えられます。
    病気の予防に注意して下さい。
    休養と睡眠をとって、
    ストレスの解消に心がけましょう。

F5(胆 経)抑↓:
  気が小さい。気疲れをする。
  眠りが浅く、熟睡できない。

F3(腎 経)抑↓:
  不安感が強く、おびえやすい。根気がない。
  落ち着きがない。

H1(肺 経)興↑:
  心配事や物思いで胸がいっぱいになっている。
  ため息がでる。

F1(脾 経)抑↓:
  食べることでストレスを解消しようとする。
  不眠。取り越し苦労。疲れやすい。

H2(心包経)興↑:
  気が休まらない。 仕事にこる。
  対人関係に気を使いやすい。

H5(三焦経)興↑:
  気の使いすぎで頭が重い。季節の変化に弱い。

食事に関するアドバイス(食養生)

自律神経の測定データから食事のアドバイス(食養生)としては、

筋肉はアミノ酸の結合によって出来ています。アミノ酸は20種類あり、その内の8つは人体で生成できず、食物として摂取しなくてはならず、必須アミノ酸といいます。
ヒトの生命活動は、1番少ないアミノ酸の量に制限されます。
筋肉の衰えや老化の予防にはタンパク質をとってください。
大豆には良質の植物性タンパク質が多量に含まれていますが、加工製品ほど含有量も吸収率も高くなります。
ユバや高野豆腐が特に優れています。イカもスルメにすると高蛋白となり、朝食に食べることを奨めます。
筋肉疲労は、乳酸,尿酸が増えておこります。酢をとることで解消できます。特に米酢は3つの酵母が、作用して醸造される非常に効果の優れたものです。疲れや肩こりにお奨めします。

 

以上、食養生の一部を紹介しました。

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自律神経専門治療院
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首の痛み、腰痛、不眠症が改善されました

Q、当院に来られた時のお悩み、症状はどのようなものですか?

A、首の痛み、腰痛、耳鳴り、不眠症で悩んでいました。

通院して3回目くらいから、不眠の症状が良くなり改善していると感じました。

 

Q、通院されて、お悩みの症状はどのようになりましたか?

A、からだを使う仕事の為、首の痛みや腰痛が起きることはありますが、月に3回程度通院しているので、以前のようにひどく苦しむことなく、症状は軽いものばかりです。

なにしろ、一番嬉しいのは不眠症が改善されたことです。

 

Q、同じような症状でお悩みの方に、メッセージをお願いします。

1度や2度の治療では改善がみられなくても、はじめは週に1度のペースで通院すると良いと思います、

深谷 武二様 51歳 自営業

※お客様の感想であり、効果効能を保障するものではありません。

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