症例3:慢性的倦怠感、下半身の冷え、頭痛、肩こり、胸の張り

患者 58歳 女性 自営業 八王子市

主訴と併発症状(慢性的倦怠感、下半身の冷え、頭痛・肩コリ、胸の張り)

30年位前から、疲れが取れなくていつも体がだるく、動くことがおっくうで行動することがなかなかできず辛い。

下半身はいつも冷えていて、初夏でもコタツを使用している。入浴してもすぐに冷えてしまう。

頭痛・肩こりも日常的で体のだるさと合わせて、一日に一つのことをこなすのもやっとな状態。

20年ほど前から胸が張るようになりバストが大きくなってきた。

7年前に脳出血をし、それから心療内科で抗うつ剤や睡眠導入剤を処方されている。

婦人科にも通院しているが、特に目覚しい改善がない。

初診時の見立て

良導絡自律神経データを測定すると、平均値(ミドリ線)はかなり低めで、基礎体力や免疫機能が大分低下しているようである。

患っている期間が長いので無理もないと思われる。

データの中で、特に気になるのが大腸経、胆経、胃経の数値の低さである。

全体的に数値を引き上げることを考えながら、特にこの3つの経絡の調整が必要と考えた。

大腸経からみる症状

大腸経の関連臓器は、当然ながら大腸です。

腸は、第2の脳と言われるほど大腸・小腸ともに重要な臓器であり体調を維持するのに調整が必要な臓器です。

主な症状

肩コリ、便通異常(下痢・便秘・腹が鳴る)

皮膚の異常(あれや乾き)

口の中の異常、喉の痛みや乾きの異常

胆経からみる症状

胆経の関連機能は、副交感神経です。

関連部位としては、眼・耳・筋肉・頭部となります。

主な症状は

眼の疲れ、めまい、立ちくらみ

筋肉力の低下

睡眠障害、気疲れする

胃経からみる症状

胃経の関連臓器は胃です。また良導絡では精神も司ると考えます。

関連部位としては、咽喉、口(口唇)、歯、乳腺、関節(骨格)などです。

主な症状は

肩コリ、便秘、胃部膨満感

食欲不振、腹が鳴る

あくびがよく出る、ゆううつ

口唇の乾き、悪寒

治療3回目の状態

週に1度の通院で3日目の良導絡自律神経測定データをみると、全体的に上昇し基礎体力が回復しつつあることがわかる。

患者さんの自覚症状としては、

倦怠感が50%以上良くなった感じ。

気持ちも楽になってきた。

これまでは、昼間に寝ないと体がもたなかったが、昼寝をしなくても辛くない日が多くなった。

頭痛もそれほどひどくなくなってきた。

食欲が出てきて、これまで食べられなかった肉料理も食べられるようになってきた。

治療6回目の状態

これまで週に1回の治療間隔で6回目の良導絡自律神経測定データを見ると、順調に改善されていることがわかる。

平均値(ミドリ線)は、初回時のデータと比べると大変良い状態に上昇し、各経絡でも大きなバラツキがなく、順調な状態と言える。

腎経が多少高めではあるが、大きな問題ではないと思われる。

患者さんの自覚症状としては

調子が良くて倦怠感もなくなり、よく動ける。

これまでより忙しいが、動くことができて嬉しい。

多少便秘気味。

疲れが溜まると肩コリから頭痛がする時がある。

睡眠導入剤は、これまでの半分にしたが、途中で目が覚める時がある。

治療9回目の状態

6回目の治療後、体の調子がよく患者さんの判断で2週間間隔で7、8回目と来院したが、調子が良くて無理をしすぎたようで、自覚症状、自律神経データ共に低下してきた。

9回目の良導絡自律神経測定データも6回目のデータと比べると明らかに低下しているのがわかる。

特に小腸経、大腸経、胃経の消化器系経絡の低下が著しい。

患者さんの自覚症状としては

寝不足気味で疲れる。

頭がふらつくことがある。

忙しくて疲れ気味。

頭痛と肩コリが出てきた。

治療12回目の状態

治療途中で治療間隔を空けて、症状がぶり返したことで気がついたのかその後は、週に1回のペースで来院し12回目でまずまずの数値に戻ってきたようである。

まだ、平均値(ミドリ線)はやや低めであるが、この期間は天候が悪く、台風が毎週訪れている状態だったので、仕方ないかもしれない。

患者さんの自覚症状は

先週は風邪を引いて喉が痛かったが、今週は回復した。

低気圧の日は調子があまりよくない。

母親の介護疲れで、少しイライラする。

少し疲労気味ではあるが、元気はある感じ。

時々頭痛がする。

考察

基本的には明るい性格の患者さんで、こちらも治療していて嬉しくなります。

ただ、体の状態が思いのほか早く良くなったことで、嬉しくなり無理をしすぎたようです。

また、30年も不調を患っていながら、数回の治療後に治療間隔を患者さんの自己判断で伸ばしてしまい、不調な状態が戻ってきてしまいました。

調子が良くなって嬉しい気持ちはわかりますが、まだまだ治療途中であり無理をしたり、勝手に治療間隔を伸ばしてしまうと、せっかくこれまで行った治療効果が無駄になってしまうこともあります。

今では、患者さんも反省して仕切り直して治療しています。

また、そうゆう素直な気持ちを持っている患者さんは、改善する可能性が高いものです。

東洋医学を少しでもわかっていただきたくて

東洋医学って難しくてよくわからない!!

と、思うのはごもっとも。

そんなあなたに、少しでも東洋医学を理解するのにお役に立てばと思って、「わかりやすい東洋医学」のページを作ってあります。

~薬に頼らない健康なからだを目指す~
自律神経専門治療院
ユナイテッド治療院 院長 市原 祐之
〒206-0031
東京都多摩市豊ケ丘1-61-1

ターマ・サンゴ3F
電話 0120-3739-77

30年間悩んでいた自律神経失調症が改善して人生方向転換しました。

Q、当院に来られた時のお悩み、症状はどのようなものですか?

A、常に体調が悪くて疲労感がひどく、日常生活を送ることも生きている事もしんどくて、苦しみました。

 

Q、通院されて、お悩みの症状はどのようになりましたか?

A、施術を受ける度に、体調が良くなって疲労感も減って、良く動けるようになって、お陰様で気分まで軽くなりました。

生きることもつらいと思っていましたが、今は全く無くなり楽になりました。

 

Q、同じような症状でお悩みの方に、メッセージをお願いします。

A、治せないと思って30年間悩んでいた自律神経失調症が良くなった事は、私の人生方向転換したと言えます。是非おすすめしたいです。

徳田 明美様 58歳 女性 八王子市 自営業

※お客様の感想であり、効果効能を保障するものではありません。

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