症例22:朝起きれない、味覚障害、頭痛、気分不快

患者 16歳 女性 学生 多摩市

主訴と併発症状(朝起きれない、味覚障害、頭痛、気分不快)

朝起きると身体がだるく、なかなか起きれず学校で意識が無くなって倒れたことがあり、1年半前に病院にて起立性調節障害と診断されました。

漢方薬を処方され飲んでいますが、あまり改善が見られず最近はうつのような気分の落ち込みがあります。

夏休みにオーストラリアへホームステイする予定なので、なんとかそれまでに体調を整えて元気な身体でホームステイへ行きたいです。

初診時の見立て

初診時の良導絡自律神経測定データを見ると、平均数値が低く基礎体力や基礎代謝機能が低下し疲れが溜まっていることが伺える。

気になる経絡としては、肝経がやや興奮気味で、胆経がやや低下している点である。

その他、膀胱経が興奮気味で、心経、大腸経が低下気味である。

患者さんの自覚症状と照らし合わせ治療経絡の優先順位を見極めながら、全体的な数値の底上げをしていくことが重要だと考えた。

肝経からの症状

肝経の自律神経の乱れでは関連症状として、

・筋肉のこりや痛みが腰や肋間・頚背部に出ます。

・不眠(寝不足)や寝つきが悪い。

・婦人科(月経)の異常。

 

メンタル面の症状としては、

・気分不快(イライラ)。

・感情の爆発や怒りっぽい。

 

患者さんが訴える症状と合致するものが、

睡眠障害、気分不快であり生理周期も遅れているとのことで、治療経絡とする。

 

東洋医学の肝経について詳しくはクリック

胆経からの症状

胆経の自律神経の乱れでは関連症状として、

・めまい、立ちくらみ。

・目の疲れや衰え。

・筋肉の低下で足腰の衰えを感じる。

 

メンタル面の症状としては、

・眠りが浅く熟睡できない。

・気が小さく、気疲れする。

 

患者さんが訴える症状と合致するものが、

めまい、立ちくらみ、睡眠状態なので治療経絡とする。

 

東洋医学の六腑について詳しくはクリック

胆経と治療穴

胆経の治療穴

健康情報からの症状

健康情報から見ると

《元気度》

代謝機能、基礎体力(抵抗力)ともに低下しています。

☆休養が必要です。栄養をとって基礎体力を高めることが肝要です。

《ストレス度》

精神的緊張が続いているか、心配事や悩みがありませんか。

 

・膀胱経↑

気を使うことが続いている。

神経が張りつめていて、過敏に反応する。

・大腸経↓

気が抜ける。

自分から進んでやる積極性に欠ける。

・胆経↓

気が小さい。気疲れする。

眠りが浅く、熟睡できない。

・肝経↑

不眠(寝不足・寝つきが悪い)。

気分不快。怒りっぽい。

・心経↓

心配事で食欲がない。精神的な疲れがある。

不安感を感じることがある。

 

治療2回目の状態

初回時の自律神経データと比べると、平均値が20㎂以上上昇し、基礎体力や基礎代謝機能に問題ないレベルまで達していることが示されている。

初回時に問題視していた、肝経、胆経の数値も改善していることが分かる。

患者さん本人が花粉症の症状で鼻水やのどの痛みを気にしていたので、同時に花粉症の治療も施した。

治療5回目の状態

3回目、4回目の自律神経データは、若干の変動があるものの、主訴の症状が改善されてきたことを自覚されているようだ。

5回目の自律神経データは、2回目のデータより平均値は少し低めであるが、良く眠れるようになり、目覚めも良くなって体調はよく、元気に毎日学校に行けていると告げられる。

治療9回目の状態

毎週通院してきて9回目の自律神経データが低下したのは、生理が近い影響と思われた。

生理前、生理中、生理直後は自律神経データは低めになる傾向がある。

患者さん本人としては、体調の調子は良い感じが継続していて遅れがちだった生理周期が短くなってきたようである。

 

治療16回目の状態

その後の通院は、体調が好調な時は治療間隔を開けながら通院され、学校の行事の体育祭や合唱祭の実行委員なども務めあげながら問題なく学校に通学しているようである。

いよいよホームステイが近くなり、出発前の体調を整えるために来院されたが、自律神経データは好調で、平均数値も問題なく、個別の経絡もそれほどバラつきがなく良好であった。

本人もエアコンのせいで喉が少し痛いようだが、その他の特に体調は問題がないとのことだった。

考察

たいへん真面目で、素直な女の子の患者さんで、鍼治療も怖がらず最初から受けていました。

当院の岩盤浴療法、整体・鍼灸、高気圧酸素療法が非常に功を奏した患者さんです。

元気に学校に通学されているとの報告は、治療家としても大変嬉しい気持ちになります。

その後もメンテナンスにお越しになるとのことでした。

東洋医学を少しでもわかっていただきたくて

東洋医学って難しくてよくわからない!!

と、思うのはごもっとも。

そんなあなたに、少しでも東洋医学を理解するのにお役に立てばと思って、「わかりやすい東洋医学」のページを作ってあります。

~薬に頼らない健康なからだを目指す~
自律神経専門治療院
ユナイテッド治療院 院長 市原 祐之
〒206-0031
東京都多摩市豊ケ丘1-61-1

ターマ・サンゴ3F
電話 0120-3739-77

すっかり起立性調節障害が良くなりました。毎回通院が楽しみです!

Q、当院に来られた時のお悩み、症状はどのようなものですか?

A、病院で起立性調節障害と診断されました。

めまいや立ちくらみ、頭痛や味覚障害があり、朝起きれず学校へ行けなかったり、うつ状態になったりすることがありました。

 

Q、通院されて、お悩みの症状はどのようになりましたか?

A、悩んでいた症状は気がついたらすっかりなくなっていて、学校へも毎日楽しく行けています。

 

Q、同じような症状でお悩みの方に、メッセージをお願いします。

A、自律神経を測定→岩盤浴・鍼灸や整体・酸素ボックスと盛りだくさんな治療をしていただけます。

私は毎回ここへ来るのがとても楽しみになりました!

O.K様 多摩市在住 15歳 高校1年生

※お客様の感想であり、効果効能を保障するものではありません。

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