はり(鍼)って、痛くないですか?

この質問は、本当によく聞かれる質問です。

まったく、痛くないです。

と言いたのですが、完璧に全て無痛というわけではありません。

『はりは痛そう』と思われる原因の一つに、『注射』があります。

幼少の頃、予防接種で学校や病院で私も注射の経験はもちろんあります。

注射のような痛みが、鍼治療でありますか?と聞かれたら「無いです」と答えられます。

そもそも、注射の針と鍼灸の鍼は構造が違います。

注射針は、筒状になっていて血管などを破って薬物や血液を送る役目の針です。だから多少は痛いのです。

しかし、鍼灸で使用する鍼は、筒状ではなく細い槍のようなものです。

注射針とは役目が違って、破る針ではなく、もぐる鍼なのです。鍼先もただ尖っているのではなく、曲線を使っていたりしていかに痛みなく身体に刺入させられるかよく工夫されています。

ただ、痛みでも「チクッ」くらいはする時はあります。

「イターイ!!」と声を上げるような痛みはまずありません。

よほど、無理な刺し方か、乱暴な刺し方でないと資格を持っている鍼灸師ではそうないでしょう。

ただ、毛穴にたまたま入った場合や、皮膚のたるみが酷くてたるみの隙間に刺した場合など、少し痛みが出ることがあります。

鍼治療は決して、苦痛を与える治療ではなく、我慢しながら耐えるような治療でもないことを是非、解っていただきたいと思います。

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