女性の40代~50代は、いわゆる更年期(更なる年をむかえる時期)といわれる閉経時期に前後した年代です。
この時期は、卵巣機能が低下して、卵巣から分泌される女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が徐々に衰えていきます。
この女性ホルモンの分泌の低下で、自律神経のバランスが乱れやすくなるのが、更年期障害といわれる様々な不定愁訴です。
元々、自律神経が乱れやすい方が、更年期障害によって、自律神経失調症の症状が重くなったり、更年期をキッカケにして、自律神経失調症に長い時間苦しんでしまう方もいます。
このように、更年期障害と自律神経失調症は、よく似ていて大きい枠でいえば「自律神経失調症」で「更年期障害」はその中の疾患といってよいでしょう。
女性ホルモンが低下する更年期の女性に欠かせない栄養素が、ビタミンEです。
ビタミンEは、女性特有のホルモンである黄体ホルモン(プロゲステロン)の合成に必要となるビタミンで、更年期障害の治療にも使われています。
さらに、ビタミンEと共に、積極的に摂取してほしい栄養素がイソフラボンです。
イソフラボンは、女性ホルモン(エストロゲン)と似た構造で、しかも働きまでも似ています。
このイソフラボンによって、女性ホルモン(エストロゲン)が低下して更年期障害を引き起こすことを、軽くすることができます。
また、イソフラボンには、カルシウムが骨から溶け出すのを防ぐ働きがあります。
カルシウムが不足すると、精神的にイライラしがちなので、イソフラボンはその予防にも役立ちます。
では、なにを食べればいいのか?
ビタミンEを摂りたい時は、アーモンドやヘーゼルナッツなどのナッツ類の油成分に多く含まれています。
また、ひまわりオイルや綿実油、サフラワー油などの植物性オイルにも含まれていて、魚にも多いです。
野菜では、カボチャやアボガドに多く含まれています。
イソフラボンは、大豆をはじめとする豆類に多いので、豆腐や納豆など一般的な日本食がGOODです。
「夏は、枝豆に冷奴で一杯!」は、いいのですが飲みすぎにはご注意してくださいね。
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自律神経専門治療院
ユナイテッド治療院 院長 市原 祐之
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