症例27:更年期障害、動悸、息苦しさ、不安感、ホットフラッシュ、高血圧

患者 40代 女性既婚 主婦

主訴と併発症状(動悸、息苦しさ、不安感、悪寒、ホットフラッシュ、高血圧)

年齢が40代後半とのことで、更年期障害の症状が見られるようです。

ホルモンバランスの乱れからだと思われる動悸、息苦しさ、冷え、ホットフラッシュなどがあり、メンタルでは不安感もあるようです。

初回の自律神経データ

初診での自律神経を測定してみると、平均値(ミドリの線)がやや低めなので、疲労が少し溜まっているようでした。

その中でも、気になる経絡(ツボの流れ)の自律神経は、H1(肺経)とH2(心包経)です。

肺経の自律神経低下からの不調症状

H1(肺経)の自律神経が低下・抑制↓している場合に置きやすい症状としては、

・手足の冷え

・息苦しさ

・頭痛、頭重感

・めまい

・鼻水、くしゃみ

・咳やのどの渇き

・皮膚の異常(乾燥・あれ)

などがあります。

自覚症状である冷えや息苦しさと関係があると思われるので、治療の対象経絡になります。

心包経の自律神経低下からの不調症状

H2(肺経)の自律神経が低下・抑制↓している場合に置きやすい症状としては、

・動悸

・貧血、手足の冷え

・睡眠障害

・血圧の異常

などがあります。

自覚症状の動悸、冷え、高血圧と関係が深いと思われるので、治療対象経絡と考えます。

また、H3(心経)も動悸とは関係が深い経絡となります。

治療2回目の自律神経測定データ

1週間以内に2回目のご来院時の自律神経データを見ますと、平均値(ミドリ線)は初回より低めです。

自覚症状としては、動悸、息苦しさは少し軽減された気がすると言われました。

 

昨日、お子様の卒園式ががあり大変忙しかったそうで、心身とも疲れているそうで、そのへんが自律神経のデータに反映されたかもしれません。

 

特に、右のF2(肝経)が異常に高いのは、筋肉の異常、痛みを表し、メンタル系でもストレスからイライラや不快な気分があるようです。

治療4回目の自律神経測定データ

その後、定期的に通院された4回目の自律神経データを見てみると、平均値(ミドリ線)が上昇し、それぞれの経絡の数値もバラつきが少なく、安定してきたようにみえます。

 

自覚症状としては、動悸、息苦しさは改善が実感されて、それまで睡眠も不安定だったのが、よく眠れるようになってきたようです。

メンタル系の不安感もここ数週間はほとんどないようです。

 

気になる自覚症状として、首・肩が少しコリがある感じと、胃が重い感じで、少し痛いとのことでした。これは、F6(胃経)の上昇・興奮↑が関係が深いものと思います。

 

 

治療7回目の自律神経測定データ

定期的な治療するなかで、自律神経のデータの多少上下はありましたが、7回目の自律神経データは平均値(ミドリ線)も上昇し約40μ~60μアンペアとなり、健康状態としての免疫力、基礎代謝は特に問題ないレベルです。

 

初回のデータで気になっていた、H1(肺経)、H2(心包経)、H3(心経)なども上昇しているのがわかります。

自覚症状をお聞きすると、初診で悩まれた症状は最近ほとんどなく、あえて気になることは多少の肩こりとのことでした。

 

比較的改善が短期間でなされた事例です。

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