患者 30代 女性既婚 事務職
主訴と併発症状(頭痛、肩こり、めまい、生理痛、排卵痛、貧血)
30代中盤の既婚女性、事務系会社員の患者さんです。
頭痛、肩こり、めまいは10年程前から気になっていて、生理痛は初潮の頃からあり、痛みのない月は無いとのことでした。
生理痛は、毎月朝起きるのもつらく、仕事にも集中できずない程。
肩こりは、ひどいと息を吸っても痛みが出て、頭も割れるように痛む。とのことでした。
初診時の自律神経データ
初診時の自律神経データを測定すると、平均値(ミドリ線)の数値は、約50~74μアンペアと理想的な数値を示しており、基礎体力、免疫力、基礎代謝にはそれほど問題がないように見られる。
ただ、不調に関する経絡で気になるのが、F2肝経、F5胆経、F6胃経の興奮・上昇しているのが気になるところである。
F2肝経の興奮・上昇からの不調症状
F2肝経の自律神経とは、
関連 臓 器: 肝臓 生殖器(婦人科)(神経 睡眠)
関連 部 位: 眼 筋肉
不調症状としては、
筋肉痛・こり(腰,肋間,頚背部)
不眠(寝不足・入眠障害) 眼に異常 めまい・たちくらみ
気分不快(怒りっぽい) まれに肝臓の異常
婦人科(特に月経)の異常
などが引き起こる場合が多い。
メンタルな症状としては、
不眠(寝不足・寝付きが悪い)。気分が不快。感情の爆発や、怒りっぽい傾向がある。
などがあげられる。
不調の症状として、肩こり、めまい、生理痛、排卵痛があるので、調整が必要な経絡と考える。
F5胆経の興奮・上昇からの不調症状
F5胆経の自律神経とは、
関連 臓 器:(副交感神経)
関連 部 位:眼 耳 筋肉 頭部
不調症状としては、
頭痛・頭重(特に側頭部) 口が苦い のどに異常
食欲不振 耳閉感 手足のしびれ 筋肉がつる
痙攣(けいれん)
などが引き起こる場合が多い。
メンタルな症状としては、
責任感が強い。
凝り性で根を詰める。
などがあげられる。
頭痛を訴えていることから、この経絡の調整も必要なものと考える。
F6胃経の興奮・上昇からの不調症状
F6胃経の自律神経とは、
関連 臓 器:胃 (精神)
関連 部 位:咽喉 口(口唇) 歯 乳腺 関節(骨格)
不調症状としては、
後頚部のこり 食欲異常(大喰や食物の摂取量が不規則)
骨格や関節の変形や異常 膝関節痛
歯痛・口唇が乾く・のどの痛み・せきなど(口中に異常)
乳房のはり・乳腺の異常
などが引き起こる場合が多い。
メンタルな症状としては、
食べることで、ストレスや欲求不満を解消しようとする傾向がある。
いつも、のどにものがひっかかっている感じがする。
などがあげられる。
首や肩こりと関係が深いと思われるが、肥満な体型なので、年齢の割にメタボであるのは、この経絡の症状が関係が深いと考える。
来院2回目の自律神経データ
初診から6日後に2回目の治療した際の自律神経データを見ると、平均値は下がったものの、初回時に気にしていた、F2肝経、F5胆経、F6胃経の数値が初回時より下がっているのがわかる。
自覚症状を聞いてみると、肩こり、頭痛は改善したことが感じられるとのこと。
めまいは無かった。
排卵時期なので、少し腹痛があり、以前腰椎ヘルニアを発症した関係か、少し腰痛が気になるようでした。
来院5回目の自律神経データ
だいたい1週間に1度の間隔で治療をして、5回目の自律神経を測定すると、それまでのバラつきが大きかった経絡ごとの自律神経の数値が安定し出してきたようである。
平均値は低めであるが、前回から調子は良いようで、頭痛や肩こりは時々あるが長くは続かないようである。
生理痛はまだあるので、鎮痛薬を服用する場合もあるとのこと。
来院9回目の自律神経データ
定期的に通院して、9回目の自律神経データを測定してみると、平均値は良い数値を示している。
それぞれの経絡ごとのバラツキも少ない。
少し、F3腎経が低いので、易疲労、足腰の疲れがある感じ。
自覚症状としては、前回の治療から生理が近いのに、PMSの不調はあまり感じず、以前より楽である。
生理時に痛みを感じて、鎮痛剤を飲むこともあるが、以前のように寝込むことは無くなって、楽に過ごせた。
とのことでした。
来院18回目の自律神経データ
通院18回目の自律神経測定データを見てみると、これまでの間に、多少の数値の上下はあるものの、治療間隔を開けなければ、改善は見られている。
これまでの治療経過の中で、アレルギー、特に猫アレルギーがありながら、猫を飼っていて鼻水などで夜が寝苦しく、花粉症もありダブルでのアレルギー症状の緩和治療も行うことになっていた。
自覚症状としては、直近の生理では2日目に痛みがあったようでその後は無いとのこと。
頭痛、腰痛も特に最近は気にならない。
アレルギー症状も少なくなってきた。とのこと。
来院22回目の自律神経データ
治療22回目の自律神経測定データを見てみると、夏場の影響かバテ気味の平均値が少し低い数値を示している。
しかし、経絡ごとのバラツキや上半身と下半身の自律神経のバランスは悪くない。
体調も無理をしなければ、安定していている日も多くなり、ひどい症状は発症しなくなったとのこと。
その後、3回ほど来院後、患者さんの自己判断で通院はされなくなったので、その後の状態は不明。
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自律神経専門治療院
ユナイテッド治療院 院長 市原 祐之
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