症例17:頭痛、頭重感、めまい、ふらつき、だるさ、首肩のこり、腰痛

患者 28歳 女性 薬剤師 多摩市

主訴と併発症状(頭痛、頭重感、めまい、ふらつき、全身倦怠感、首・肩のこり、腰痛)

首や肩のこりは高校生時代から自覚症状があり、最近つらいのは、朝から午前中にかけて頭が重く感じることです。

からだのだるさが休養しても改善せず、頭痛もおきることがよくあります。

 

頭痛がおきると、めまいやふらつくことがあり、仕事をしていても不安になって薬を飲んでいます。

仕事が忙しくなると、腰痛もおきてしまうことがあります。

自律神経所見メインデータ

自律神経を測定して、データを診てみると平均値(ミドリ線)は24μA~42μA程なので、よい健康状態を示す平均値よりは低下しています。過労な状態と言ってよいでしょう。

 

平均値から外れている興奮:上昇、抑制:低下している経絡(ツボの流れ)としては、肺経、心包経、心経、肝経、腎経、胃経などですが、その中でも自律神経の乱れが気になる経絡としては、肺経、肝経、腎経といったところです。

 

また、F2(肝経)興↑、F6(胃経)興↑の場合

骨格・関節の異常を伴う腰痛の疑いがあります。

このパターンで腰の筋肉に痛みや凝りがある場合は、腰椎や腰の関節に異常があることが希にあります。
([F2],[F6]ともに左右差があることが多い)

肺経の自律神経データからみる症状

肺経の自律神経データ

H1(肺 経)の 関連臓器としては肺。

関連部位として皮膚 鼻 喉 肩 上肢となります。
                              
(肺 経)興奮:上昇 ↑している場合の症状としては、左右差が有る場合は肩・首すじのコリ(特に興奮側)、 のぼせる・汗ばむ、 皮膚の異常(ただれ)、 痔、咳(喘息)、息苦しい 喉(のど)の痛み、扁桃炎となります。

 

患者さんのデータでは左右差があります。

肩や首のこりは、高校時代からあるようですから10年以上のキャリアになります。

 

頭痛や頭重感への影響は、ここから来ている来ていることが考えられます。

肝経の自律神経データからみる症状

肝経の自律神経データ

F2 (肝 経)の 関連 臓 器としては、 肝臓 生殖器(婦人科)、(神経 睡眠) です。
関連 部 位としては、 眼 筋肉となります。

 

F2 (肝 経)興奮:上昇↑している場合の症状としては、左右差がある場合は筋肉痛・こり(腰,肋間,頚背部)、不眠(寝不足・入眠障害)、気分不快(怒りっぽい)、近視性の眼精疲労、 めまい・たちくらみ、まれに肝臓の異常、婦人科(特に月経)の異常があり、左右差がない場合は主にストレス、気分不快(怒りっぽい) といった症状がおきます。

 

患者さんの不調症状である、首・肩のこり、めまい、だるさなどと関係が深そうな自律神経の乱れている経絡と考えます。

腎経の自律神経データからみる症状

腎経の自律神経データ

F3 (腎 経)の関連臓器としては副腎 腎臓 生殖器(内分泌)となります。

関連する部位は、咽喉・歯ぐき・歯髄 耳です。

 

F3 (腎 経)が抑制:低下 ↓している場合の症状としては、足腰の冷え、易疲労(疲れやすい)、精(性)力減退、 集中力を持続する根気に欠ける、記憶力減退、喉(奥)・耳(奥)の異常 、尿量減少(水分代謝が悪い)、ホルモンバランスの異常などです。

F5(胆経)も抑制の場合は冷え性、婦人科の異常(更年期障害)の場合もあります。

 

患者さんのだるさは、この腎経の自律神経の乱れが関係しているようです。

年齢的に更年期障害は考えづらいですが、ホルモンバランスの乱れは可能性がありそうです。

健康情報からみる症状

健康情報のデータ

自律神経の測定データから健康情報を診てみましょう。

《 元 気 度 》

代謝機能、基礎体力(抵抗体力)ともに少し低下しています。

☆ 疲労はありませんか? 休養と睡眠、栄養素をとって、リフレッシュして下さい。

 

H2(心包経)抑↓:
気疲れで頭がボーっとしている。気を使い胸が痛い。
眠りが浅くて夢をよく見る。早く目が覚め、後眠れない。

 

H3(心 経)抑↓:
心配事で食欲がない。精神的な疲れがある。
不安感を感じることが多い。

 

H1(肺 経)興↑:
心配事や物思いで胸がいっぱいになっている。
ため息がでる。

 

以上、健康情報の一部を紹介しました。

 

食事に関するアドバイス(食養生)

食養生

自律神経の測定データから、食事に関するアドバイス(食養生)を診てみましょう。

 

肝臓の働きを強める食品として、しじみが有名です。
肝臓が弱っている人は、高タンパク,低脂肪食品をとる
ことが肝要です。

タンパク質は20のアミノ酸によって組み立てられています。そのうち8種は人体では作れないため必須アミノ酸とよばれ、食物によって摂取しなければなりません。

シジミは、この必須アミノ酸をバランスよく多量に含んでいます。メチオニン,シスチンのシジミに多いアミノ酸は強肝作用が非常に優れています。

 

貧血や手足の冷えに、ビタミンA,B12,E,鉄,ニコチン酸ビタミンB12が不足すると、悪性の貧血になり、食欲も減退します。60才過ぎの人に、B12の不足が多くみられます。
Aと鉄は、血中のヘモグロビンを作る働きに欠かせません。
イカ,タコには血行をよくするタウリンが多く含まれ、
低カロリ-で大変効果があります。
ニコチン酸は血液循環の不良改善に効果的です。
しょうがは体を温めるのに非常に優れた作用を持っています。

 

以上、食養生の一部を紹介しました。

東洋医学を少しでもわかっていただきたくて

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~薬に頼らない健康なからだを目指す~
自律神経専門治療院
ユナイテッド治療院 院長 市原 祐之
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電話 0120-3739-77

首や肩のだるさが無くなってHappy!

Q、当院に来られた時のお悩み、症状はどのようなものですか?

A、首と肩のこりやだるさで、生活していても辛い日々でした。

 

Q、通院されて、お悩みの症状はどのようになりましたか?

A、治療を続けていくと、いつものだるさが無くなって心配なことが減っていき前向きな気持ちになって、治療を受けることが楽しくなりました。

からだが軽くなって、良い呼吸を意識するようになりました。

 

Q、同じような症状でお悩みの方に、メッセージをお願いします。

A、予約制なので、ゆっくりとした時間を過ごせてとてもHappy!ヽ(´▽`)/

I.A様 20歳 川崎市在住 大学生

※お客様の感想であり、効果効能を保障するものではありません。

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