睡眠薬・抗不安薬のリスクが朝日新聞の1面TOPで記事になりました。

2019年12月8日(日)の朝日新聞朝刊の1面TOP記事には驚きました。

薬に対する人体へのリスクは承知していましたが、朝日新聞が1面TOPでよく取り上げたなとそのことに驚きました。

スポンサー的な問題もあるでしょうし、政治的な圧力も医療・製薬関係ではよくある話なので、よほど危険なことなのだと感じました。

 

記事の大まかな内容としては、ベンゾ系のデパス、ハルシオン等の睡眠薬、抗不安薬を高齢者が使用すると、転倒や認知機能障害を起こしやすく、依存症になり死亡リスクが高まる報告があるということです。

 

1面には高齢者のリスクと記載されていますが、高齢者だけの問題なのかと疑りたくものです。

 

2面には、薬が切れた場合のパニック障害の記事

同紙の2面には、続きの記事としてベンゾ系睡眠薬・抗不安薬を長年服用して、薬が切れた際のパニック症状について記載されています。

胸が苦しくなり息切れや頭痛、ふらつきや過換気の発作、認知機能の低下、不眠などの症状が紹介されています。

パニック症状で救急車を呼ばれた方も少なくないようです。

 

当院の患者さんでも不眠・不安感で薬を服用されている方がパニック症状で救急車で運ばれ検査しても異常なしとのことから当院へ治療を希望される場合も少なくありません。

あくまでも私見ではありますが、こういった睡眠薬・抗不安薬は年齢に関係なく人体の自律神経に悪影響があるものだと思います。

以前より現在の医療に警鐘を鳴らすドクターがおられます。

私が内海先生の著書に出会ったのは、10年近く前になるかと思います。

それまでも様々なドクター特に安保先生、福田先生、帯津先生の書籍は数多く読んで勉強させていただいておりました。

 

その中でも内海先生の書籍は異色で、ここまで言い切って医師の立場として大丈夫ですか?と心配になるくらいの内容の本が多いです。

様々な医療に関する問題点やアンチテーゼを謳っていますが、精神科系は特にひどい医療を行われている環境なのだと感じてしまいます。

信用できるエビデンスも乏しいのに、睡眠薬・抗不安薬を乱売、乱用している状態が記載されています。

 

私の患者様でも2年、5年、10年、15年と心療内科や精神科に通院して一向に症状が改善されず来院される方がいます。

もう薬に依存している状態で、薬漬けですから当院で治療しても直ぐに改善は見込めず、長期の通院ができず離脱する方も少なからず居られます。

 

長期に薬の依存状態だと、本気で長期間、治療最優先で生活をしないと断薬は難しいことがわかります。

今芸能界で話題の薬物(麻薬)依存の状態とそれほど変わらない状態です。

 

今回、朝日新聞が睡眠薬・抗不安薬の危険性を1面TOP記事にしたことが今後の警鐘につながること祈るばかりです。

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