症例19:労作性狭心症、階段、上り坂が苦しい、走れない

患者 59歳 女性 パート勤務 多摩市

主訴と併発症状(労作性狭心症、階段、上り坂が苦しい、走ることは無理、ストレスで胸部不快)

5,6年前から、階段の上り下りや上り坂を歩いていると胸が不快になり、重苦しさを感じるようになりました。

 

1年前に病院で心臓のカテーテル検査した際、労作性狭心症と診断されました。

 

現在は2種類の薬を飲んで生活していますが、からだを使いすぎると息苦しくなり、今では走ることは無理になりました。

 

仕事でストレスがあったり、出かけた後はどっと疲れます。からだを温めても息が苦しくなるので、お風呂は湯船につからずシャワーにしています。

自律神経所見メインデータ

患者さんの自律神経を測定してみると、24ヶ所の測定点が40μA未満でとても低いです。

平均値(ミドリ線)も6~21μAほどで、疲労困ぱい型と言えるでしょう。

定期的に治療しても同様な数値であれば、入院も考えなければならないかもしれません。

 

労作性の狭心症とのことですから、気になるのは心臓に関わる経絡(ツボの流れ)の心包経、心経が気になります。

今回の測定データでは心包経が異常を示していました。

 

心包経という経絡とは?

心包経の正式名称は、手の厥陰(けついん)心包経と言います。

 

この経絡は、体内では心包の臟に属し、三焦の腑に絡む。

体表では、胸、腋窩、上肢前面の中央を走り、中指に至る。

 

その流注により、心臓・循環器、精神意識の障害(神経症)、上肢前面、特に正中神経とその支配する筋肉の知覚・運動障害の治療に用いられます。

臨床では、心臓の実質的な疾患によく応用されます。

心包経の自律神経データからみる症状

H2(心包経)の 関連臓器は心臓・血管(循環機能)です。

関連する部位は、肩、胸部、上肢上腕となります。
H2(心包経)の自律神経が興奮:上昇↑している場合の症状としては、左右差がある場合は肩こり・上腕の痛み・背中のハリ、 便秘などです。

胸部や胸下部に痛みがあるときは心臓に注意すべきで、H3(心経)も共に興奮している場合は病的な血圧異常(主に高血圧)も考えられます。

治療に使用する経穴(ダン中)

今回の患者さんに使用する経穴として、ダン中があります。

ダン中は、からだの正面真ん中を通る経絡の任脈に属し、任脈は「陰経の海」といわれ諸陰経を統括する作用を持ちます。

 

ダン中の主治としては、胸やけ、苦満、心胸痛、動悸、咳、喘息、嘔吐、ゲップ、乳腺炎、肋間神経痛などがあります。

 

治療に使用する経穴(内関)

内関は心包経に属する経穴で、心包経の絡穴(要穴)でもあります。

主治としては、心胸痛、動悸、寝汗、不整脈、心臓疾患、構音障害、胃痛、嘔吐、ヒステリー、精神病などがあります。

 

特殊な主治としては、自律神経調整作用、降圧作用があります。

治療に使用する経穴(足の三里)

足の三里は、胃経に属する経穴です。

胃経は、読んで字のごとく消化器系と関係の深い経絡になります。

 

主治としては、消化器系の諸症状、婦人病、高血圧、慢性疲労、坐骨神経痛、片麻痺、膝・下腿障害などで、抗炎症作用や鎮痛・降圧、養生保健作用などもあります。

健康情報からみる症状

自律神経の測定データからみる健康情報としては、

《 元 気 度 》
元気度が低下しています。

☆ 思い当たる症状が続くときは、医師に相談して下さい。

 

F4(膀胱経)興↑
気を使うことが続いている。
神経が張りつめていて、過敏に反応する。

F5(胆 経)抑↓
気が小さい。気疲れをする。
眠りが浅く、熟睡できない。

H2(心包経)興↑
気が休まらない。 仕事にこる。
対人関係に気を使いやすい。

H4(小腸経)抑↓
気を使うことが多い。我慢強く内向的に考え込む。

H6(大腸経)抑↓
気が抜けている。
自分から進んでやる積極性に欠ける。

食事に関するアドバイス(食養生)

自律神経の測定データから食事のアドバイス(食養生)としては、

 

筋肉はアミノ酸の結合によって出来ています。アミノ酸は20種類あり、その内の8つは人体で生成できず、食物として摂取しなくてはならず、必須アミノ酸といいます。
ヒトの生命活動は、1番少ないアミノ酸の量に制限されます。
筋肉の衰えや老化の予防にはタンパク質をとってください。
大豆には良質の植物性タンパク質が多量に含まれていますが、加工製品ほど含有量も吸収率も高くなります。
ユバや高野豆腐が特に優れています。イカもスルメにすると高蛋白となり、朝食に食べることを奨めます。
筋肉疲労は、乳酸,尿酸が増えておこります。酢をとることで解消できます。特に米酢は3つの酵母が、作用して醸造される非常に効果の優れたものです。疲れや肩こりにお奨めします。

 

以上、食養生の一部を紹介しました。

東洋医学を少しでもわかっていただきたくて

東洋医学って難しくてよくわからない!!

と、思うのはごもっとも。

そんなあなたに、少しでも東洋医学を理解するのにお役に立てばと思って、「わかりやすい東洋医学」のページを作ってあります。

~薬に頼らない健康なからだを目指す~
自律神経専門治療院
ユナイテッド治療院 院長 市原 祐之
〒206-0031
東京都多摩市豊ケ丘1-61-1

ターマ・サンゴ3F
電話 0120-3739-77

30年間悩んでいた自律神経失調症が改善して人生方向転換しました。

Q、当院に来られた時のお悩み、症状はどのようなものですか?

A、常に体調が悪くて疲労感がひどく、日常生活を送ることも生きている事もしんどくて、苦しみました。

 

Q、通院されて、お悩みの症状はどのようになりましたか?

A、施術を受ける度に、体調が良くなって疲労感も減って、良く動けるようになって、お陰様で気分まで軽くなりました。

生きることもつらいと思っていましたが、今は全く無くなり楽になりました。

 

Q、同じような症状でお悩みの方に、メッセージをお願いします。

A、治せないと思って30年間悩んでいた自律神経失調症が良くなった事は、私の人生方向転換したと言えます。是非おすすめしたいです。

徳田 明美様 58歳 女性 八王子市 自営業

※お客様の感想であり、効果効能を保障するものではありません。

«
»